menou's diary

想い出の宝箱

過去も未来も

3月の半ば、木の芽立ちの時期。

生理も相まって、精神的に不安定な状態で

 

春の強い匂いを嗅いで

呼吸が出来なくなるくらい胸が苦しくなって

何も無いのに、悲しくなって

 

 

そんな時期の話です。

 

 

 

彼とはいざこざとかがあっても、割と話し合いで解決してきたし

コミュニケーションの中以外でのいざこざはほとんどなかったと思います

 

 

先日、通話の中で、大量?の缶のぶつかり合う音がとても大きな音量で何度も聞こえてきて

思わず

「うわぁ……」

と声が出てしまって。

「なに?」

と聞かれて、まさか聞こえてると思わなくて

「それ全部お酒の缶?」

「うん、そうだよ」

「わーすごいねぇ」

純粋な疑問と、純粋な感動の気持ちでした。

 

私の身内には、お酒を飲む人間がほぼ居ません

お酒やタバコに触れる機会が極端に少ない環境で、この年齢まで育ってしまいました。

 

一人暮らし成人男性がお酒を飲むなんて、

テレビやドラマ、YouTubeや小説では極々当たり前の状況だと頭では理解していたけれど

このように目の当たりにする機会はなかったから、思わず大きな反応をしてしまいました。

 

 

それが、彼の気に触れてしまったのでしょう

 

彼はその時試験前で、仕事でも4月からの環境変化に対しての不安が大きい状態で

普段ほど、許容できる余裕はなかったのでしょう

 

彼の元気が急に無くなった事に対して、私は理由が分からなくて

仕事の事が気になってしんどいんだろうな……と思って、通話を切るのを提案して、その日は終わりました。

 

翌朝LINEを確認すると

「お酒の缶の音をさせて
「うぁーー……」と言われたのがだいぶしんどかった
今後のやり取りでもうちょっと考える
気遣わせてごめん」

というような内容が届いていて、驚いたと同時に

配慮が足らなかった自分にも、

彼の変化には気づいたのにそれが自分が原因だと気づけなかった自分にも、情けなく感じ

彼に対して申し訳なさが募りました。

 

 

沢山言葉を並べて、長文で謝罪をしました。

こういう時、私はいつも沢山言葉を並べてしまう癖があります、

自己主張が強すぎるのかもしれないな、。

 

 

ただ、以前から健康面と依存症に対しては心配をしていたから、それだけは伝えました。

長く彼と一緒に居たいと思った以上、これは向き合うべき問題だから、伝えるべき事だと思ったから。

今このタイミングじゃないと、伝えられないと思ったから。

 

 

その日は夜勤で、文面だけでは和解?したのだけれど

モヤモヤが募ってしまって。

 

 

こんな私でも彼に対してできることはないだろうか?

そう思い、空いた時間で共有スケジュールに変更を加えました。

 

未定の予定を非公開にすることで、彼がスケジュールを見た時に

私が予定が入っていなければ、辛い時に通話しようと声掛けてくれやすいと思ったからです。

 

 

 

翌朝、職務の流れでスマホを触るタイミングがありました。

3件のメールの通知が届いており、

開くと彼からのGoogleスケジュールの変更のメールでした。

 

「??」と思いながら追加ボタンを押すと

それまで見えていた彼のスケジュールが

全て【予定あり】に変わり、彼のスケジュールが分からなくなりました。

 

私が予定を非公開にした事が原因なのかな?

と思って、仕事中とはいえ彼にすぐ連絡をしました。

「なんでそういうことするの?」

 

彼からの返事はこうでした

「別に時間だけ分かれば共有しなくてもいいかと思ったから」

「あなたが先にそうしたから」

「あなただって連絡してこなかったから、連絡する必要ないと思って」

 

そう言って、1枚のスクリーンショットを送ってきました。

そこには、非公開にして、彼には見えなくなってるはずの予定が

【予定あり】として表記されていました

 

私はとても困惑しました。

 

 

その後、私の理解不足と、すれ違い、彼の衝動的な行動で起こってしまった事だということが分かり、お互い謝罪をしました。

 

彼はその日試験当日で、とてもピリピリしていて。

缶のことも含め、色んなことに過敏だったのでしょう

 

 

だから、今回の件は、仕方ないんです。

 

 

 

ただ

 

 

私が悲しかったのは、

その時送られてきたスケジュールには、過去のデートの予定が過去も未来も含めて、消されていたこと。

 

謝る時に彼は言いました

「過去も未来も見えなくなって、そうしてしまった」

 

 

 

 

凄くそれが、私には辛かった。

 

 

今回の件は、

「なぜそのようなことをしたの?」

という、コミュニケーションさえあれば回避出来た事で

 

それもなしに、

別れを匂わすような行動をされた事が、すごく、すごく、悲しかった。

 

 

 

 

スケジュールの共有、たったそれだけの問題で

彼にとっての過去と未来の私との時間が

見えなくなってしまったことが

 

その事実が、衝動的とはいえこのように行動で示されてしまって

凄く、凄く、悲しかったんです。

 

 

 

「許して」

彼は言いました。

「大丈夫だよ、ちゃんといるからね」

私は伝えました。

 

 

彼はとても、自分の事を責めていました。

 

 

 

大丈夫と伝えてしまったので

時間が経った今、まだその苦しさを引きずってることは、伝えられなくて。

 

 

 

 

 

「好きだよ」と伝えてくれます。

私もそれに応えます。

彼の事が好きです、とても大事な人です。

 

大切にしたいからこそ、

今後喧嘩やすれ違いが起きたとしても、別れを匂わすことはお互いに辞めようと、伝えました。

別れる時はちゃんと話し合ってからにしようと。

 

 

 

 

 

「過去も未来も見えなくなった」

この言葉が頭から離れないのです

 

 

過去も、未来も。

 

 

私にとっては凄く大切なもので

だからこそちゃんと向き合って、話し合って

和解して、すり合わせて、一緒に居たくて。

 

 

それが見えなくなるくらい、彼にとっては切羽詰まった精神状態だったのか

 

それとも、

私との関わりは、対して大切なものじゃ無かったからなのかな……なんて

……そう、思ってしまうのです。

 

 

今回の彼の行動は、少なからず

私の心を傷つけていたんだろうと、そう思います

彼にはこんなこと、言えませんが、。

 

 

 

 

 

こんな自分がすごく嫌になります

もっとメンタルが強い人間でいれたら、幸せなのかな

 

 

 

彼が私を好きだと認識してくれてる間に、死にたいな

なんて空想を、なんとなく胸に抱いてベッドにはいります。

でも、寝たら明日は来るんだよなぁ

 

 

 

愛されてる幸せを感じながら死ぬことができたら

私にとってはそれが

何よりも理想の死に方なのかもしれません。